用語集
プロ野球の専門用語を解説します。打撃、投球、守備、ルール、指標など、野球観戦に役立つ用語を網羅的に収録しています。
打撃
- 安打 (あんだ)
打者が投球を打ち、守備側の失策なく塁に到達した場合に記録される打撃結果。
- 犠打 (ぎだ)
打者が自らアウトになる代わりに走者を進塁させるバント。
- クリーンナップ (くりーんなっぷ)
打順の 3・4・5 番を指す総称。走者を還して得点する役割を担う、打線の中核を成す打者群。
- ゴロ (ごろ)
打球がグラウンドを転がる、または低い弾道でバウンドする打球。内野ゴロは凡打の代表的な形態だが、戦術的に利用される場面もある。
- ゴロアウト (ごろあうと)
打球がゴロとなり、内野手の送球で一塁アウトになる打撃結果。
- 三塁打 (さんるいだ)
打者が打球を放ち、一度のプレーで三塁まで到達した安打。俊足と長打力の両方が求められる。
- 死球 (しきゅう)
投手の投球が打者に当たり一塁に進むこと。
- スイッチヒッター (すいっちひったー)
左右両方の打席で打てる打者。
- スクイズ (すくいず)
三塁走者を本塁に生還させるため、打者がバントを行う得点戦術。
- スランプ (すらんぷ)
打者が一定期間にわたって本来の打撃成績を大きく下回る不振状態。技術的・心理的要因が複合して発生する。
- 選球眼 (せんきゅうがん)
ストライクとボールを見極める打者の能力。四球率や三振率に直結する重要な打撃スキル。
- 代走 (だいそう)
他の走者に代わって出場する選手。俊足の選手が起用される。
- 代打 (だいだ)
他の打者に代わって打席に立つ選手。
- 代打の切り札 (だいだのきりふだ)
試合の重要な場面で代打として起用される、勝負強さに定評のあるベテラン打者。チームの切り札的存在。
- 打順 (だじゅん)
打者が打席に立つ順番。戦術上の重要な要素。
- 打線 (だせん)
試合に出場する打者の打順構成。チームの得点力を左右する攻撃の設計図。
- 打点 (だてん)
打者の打撃により走者が生還した数。得点への直接的な貢献を示す。
- 長打力 (ちょうだりょく)
二塁打以上の長打を放つ能力。ホームランだけでなく、外野の間を抜く打球を打てる総合的な打撃力を指す。
- 盗塁 (とうるい)
走者が投手の投球中に次の塁へ進むこと。俊足と判断力が求められる。
- 四球 (ふぉあぼーる)
投手が 4 球のボールを投じ、打者が一塁に進むこと。
- フライ (ふらい)
打球が高い弧を描いて飛ぶ打球。外野フライはアウトになりやすいが、フライボール革命により長打との関連が注目されている。
- 本塁打 (ほーむらん)
打球がフェンスを越えて場外に出た場合に記録される安打。最も華やかな打撃結果。
- ライナー (らいなー)
低く鋭い弾道で飛ぶ打球。安打になる確率が最も高い打球の種類であり、打撃の質を示す指標となる。
- リードオフマン (1 番打者) (りーどおふ)
打順の 1 番に座る打者。出塁率の高さと走力が求められ、チームの攻撃の起点となる役割を担う。
投球
- インコース (いんこーす)
打者の身体に近い側のコースへの投球。打者を詰まらせる効果があるが、制球を誤ると死球や長打のリスクがある。
- カーブ (かーぶ)
トップスピンにより大きく縦に落ちる変化球。直球との緩急差で打者のタイミングを外す。
- カットボール (かっとぼーる)
ストレートに近い球速で小さく横に変化する球種。打者の芯を外す効果がある。
- 完全試合 (かんぜんしあい)
投手が1人の走者も許さず試合を完了すること。
- 完投 (かんとう)
先発投手が試合の最初から最後まで一人で投げ切ること。
- 完封 (かんぷう)
投手が相手チームを無得点に抑えて試合を完了すること。1 人の投手が達成すれば完封勝利、複数投手の場合はリレー完封と呼ばれる。
- 球数 (きゅうすう)
投手が試合中に投じた投球の総数。肩や肘の負担管理に直結する重要な指標。
- 球速 (きゅうそく)
投手が投じたボールの速度。スピードガンで計測され、km/h で表示される。投手の能力を示す最も直感的な指標。
- クオリティスタート (くおりてぃすたーと)
先発投手が 6 イニング以上を投げ、自責点 3 以下に抑えた登板。先発の安定度を測る指標。
- クローザー (くろーざー)
試合最終回を任される抑え投手。
- 牽制 (けんせい) (けんせい)
投手が打者への投球ではなく塁上の走者を刺すために塁へ送球する行為。走者の盗塁を抑止し、リードを小さくさせる効果がある。
- 牽制球 (けんせいきゅう)
投手が塁上の走者を刺すため、または走者のリードを抑制するために塁に送球する行為。盗塁阻止の重要な手段。
- 左腕 (さわん)
左手でボールを投げる投手。右打者が多い打線に対して有効であり、希少性から高い需要がある。
- 三振 (さんしん)
打者がストライクを3つ取られてアウトになること。投手の奪三振能力は支配力の指標。
- ストレート (すとれーと)
投手の基本球種。バックスピンで直線的な軌道を描き、球速が最も速い投球。
- スプリット (すぷりっと)
人差し指と中指でボールを挟んで投じる落ちる変化球。フォークボールより球速が速く、直球に近い軌道から鋭く落下する。
- スライダー (すらいだー)
横方向に滑るように曲がる変化球。現代野球で最も多用される球種の一つ。
- 制球力 (せいきゅうりょく)
投手が狙ったコースに正確にボールを投げ分ける能力。球速や変化球の質と並ぶ投手の根幹的な技術。
- セーブ (せーぶ)
リリーフ投手がリードを守って試合を締めくくった際に記録される。
- セットアッパー (せっとあっぱー)
7・8回を担当しクローザーにつなぐ中継ぎ投手。
- 先発投手 (せんぱつとうしゅ)
試合開始から登板する投手。ローテーション制で定期的に登板し、試合の骨格を作る。
- チェンジアップ (ちぇんじあっぷ)
ストレートと同じ腕の振りで球速を落とす変化球。
- トミー・ジョン手術 (とみーじょんしゅじゅつ)
損傷した肘の内側側副靱帯を再建する手術。投手の復帰率は高いが、復帰まで約 1 年を要する。
- 中継ぎ (なかつぎ)
先発投手の降板後からクローザーの登板前までをつなぐリリーフ投手。現代野球では試合の勝敗を左右する重要な役割。
- ナックルボール (なっくるぼーる)
回転を極力抑えて投じる変化球。不規則に揺れながら落ちる。
- ノーヒットノーラン (のーひっと)
投手が1試合を通じて相手に安打を許さないこと。
- 敗戦処理 (はいせんしょり)
大差で負けている試合で登板し、主力投手の消耗を防ぐ役割の中継ぎ投手。目立たないが不可欠な存在。
- フォークボール (ふぉーくぼーる)
人差し指と中指でボールを挟んで投じる落ちる変化球。
- 変化球 (へんかきゅう)
直球以外の、回転や速度の変化によって打者のタイミングや軌道予測を狂わせる投球の総称。
- 暴投 (ぼうとう)
捕手が通常の守備では捕球できないほど大きく逸れた投球。走者の進塁を許す。
- ホールド (ほーるど)
中継ぎ投手がリードを保って次の投手に引き継いだ際に記録される。
- リリーフ (りりーふ)
先発投手の後を受けて登板する投手の総称。中継ぎとクローザーに大別される。
- ローテーション (ろーてーしょん)
先発投手が順番に登板する仕組み。NPB では 6 人制が主流で、中 6 日が基本間隔。
守備
- 刺殺 (さっさつ)
守備側の選手がアウトを直接成立させた場合に記録される守備記録。
- 失策 (しっさく)
野手が通常の守備行為で処理できるはずの打球や送球を失敗すること。
- 守備範囲 (しゅびはんい)
野手が打球を処理できる空間的な広さ。足の速さ、反応速度、ポジショニングの的確さによって決まる。
- 正捕手 (せいほしゅ)
チームの主戦捕手として試合に出場する選手。守備の司令塔として投手陣を統率し、「扇の要」と称される。
- タッチアップ (たっちあっぷ)
フライが捕球された後、走者が帰塁してから次の塁へ進むプレー。
- 併殺打 (だぶるぷれー)
1つの打撃機会で2つのアウトを取ること。守備側にとって最も効率的なプレー。
- フライアウト (ふらいあうと)
打球が空中に上がり、地面に落ちる前に野手に捕球されてアウトになるプレー。
- 捕逸 (ほいつ)
捕手が通常の守備で捕球できたはずの投球を後逸すること。走者の進塁を許す。
- 補殺 (ほさつ)
アウトの成立に送球で貢献した野手に記録される守備記録。
- 野選 (やせん)
守備側が打者走者ではなく先行走者をアウトにしようとした結果、打者が塁に残るプレー。
ルール
- 育成選手 (いくせいせんしゅ)
支配下登録枠外で球団と契約する選手。背番号は 3 桁で、一軍公式戦には出場できない。
- インフィールドフライ (いんふぃーるどふらい)
走者1・2塁以上で内野フライが上がった際に自動アウトとなるルール。
- ウェーバー (うぇーばー)
選手の移籍や解雇に関する手続き。他球団に獲得機会を与える制度。
- 永久追放 (えいきゅうついほう)
NPB から永久に追放される最も重い処分。八百長や賭博への関与など、野球の公正性を根本から損なう行為に対して科される。
- FA 制度 (えふえーせいど)
一定の条件を満たした選手が所属球団との契約を解除し、他球団と自由に交渉できる権利を得る制度。
- エンタイトルツーベース (えんたいとるつーべーす)
打球がフェアゾーンでバウンドしてスタンドに入った場合の二塁打。
- 延長戦 (えんちょうせん)
9 回終了時に同点の場合に行われる追加イニング。NPB では最大 12 回まで、引き分けの制度が存在する。
- 外国人枠 (がいこくじんわく)
NPB の各球団が一軍の試合に同時出場させられる外国人選手の人数制限。投手・野手の内訳にも規定がある。
- 規定打席 (きていだせき)
打撃タイトルの資格を得るために必要な最低打席数。NPB では所属チームの試合数 × 3.1 で算出される。
- 球審 (きゅうしん)
本塁後方に位置し、ストライク・ボールの判定を行う審判員。試合の進行を司る最も重要な審判。
- クライマックスシリーズ (くらいまっくすしりーず)
レギュラーシーズン上位3チームによるポストシーズントーナメント。
- 敬遠 (けいえん)
打者との勝負を避け、意図的に四球を与えて一塁に歩かせる戦術。
- 交流戦 (こうりゅうせん)
セ・リーグとパ・リーグのチームが対戦する公式戦。
- コールドゲーム (こーるどげーむ)
雨天や日没などの理由で審判が試合続行不能と判断し、途中で打ち切られる試合。
- サイン盗み (さいんぬすみ)
相手チームのサイン (投球指示や作戦指示) を不正に解読する行為。電子機器を用いた組織的なサイン盗みは厳しく禁止されている。
- サヨナラ (さよなら)
後攻チームが最終回またはそれ以降の裏の攻撃で勝ち越し点を挙げ、その瞬間に試合が終了する勝利形態。
- 指名打者 (していだしゃ)
投手に代わって打席に立つ専門の打者。パ・リーグで採用されている。
- 支配下登録 (しはいかとうろく)
NPB の一軍・二軍の公式戦に出場する資格を持つ選手の登録枠。各球団最大 70 名で、育成選手とは区別される。
- 自由契約 (じゆうけいやく)
球団が選手との契約を解除し、選手がどの球団とも自由に契約できる状態にすること。戦力外通告後の手続きとして行われることが多い。
- 申告敬遠 (しんこくけいえん)
投球を行わずに監督の申告のみで打者を一塁に歩かせるルール。2018 年から NPB で正式導入された。
- 人的補償 (じんてきほしょう)
FA で選手を獲得した球団が、前所属球団に対してプロテクトリスト外の選手を譲渡する補償制度。
- 審判員 (アンパイア) (しんぱん)
試合中のストライク・ボールの判定や走塁のセーフ・アウトなど、ルールに基づく裁定を行う公式の審判員。
- ストライクゾーン (すとらいくぞーん)
投球がストライクと判定される空間。ホームベースの幅と打者の膝から胸の中間点までの高さで定義される。
- 退場 (たいじょう)
審判の判断により選手・監督・コーチが試合から退場させられる処分。危険球、暴言、抗議の過熱などが原因となる。
- タイブレーク (たいぶれーく)
延長戦で早期決着を促すため、無死一・二塁の状態から攻撃を開始する特別ルール。
- ダブルヘッダー (だぶるへっだー)
同一カードの 2 試合を同じ日に同じ球場で連続して開催する試合形式。主に雨天中止の振替として実施される。
- DH 制 (指名打者制度) (でぃーえいちせい)
投手に代わって打席に立つ専門の打者を指名できる制度。NPB ではパ・リーグが 1975 年から採用し、セ・リーグは不採用のまま両リーグで運用が異なる。
- デッドボール (でっどぼーる)
投球が打者の身体に当たること。打者には一塁への出塁が与えられる。頭部付近への投球は危険球として厳しく罰せられる。
- ドーピング (どーぴんぐ)
禁止薬物を使用してパフォーマンスを不正に向上させる行為。NPB ではアンチ・ドーピング規程に基づく検査が実施されている。
- ドラフト会議 (どらふと)
アマチュア選手をプロ球団が指名する制度。毎年10月に開催される。
- 日本シリーズ (にほんしりーず)
セ・パ両リーグの代表が日本一を争う年間最大の大会。
- 年俸調停 (ねんぽうちょうてい)
選手と球団の年俸交渉が合意に至らない場合に、第三者機関が適正年俸を裁定する制度。
- ハーフスイング (はーふすいんぐ)
打者がスイングを途中で止めた場合の判定。振ったかどうかの基準が曖昧で議論を呼ぶ。
- ピッチクロック (ぴっちくろっく)
投手の投球間隔に制限時間を設ける制度。試合時間短縮を目的に MLB で導入された。
- ファウル (ふぁうる)
打球がファウルライン (一塁線・三塁線) の外側に飛んだ打球。2 ストライクまではストライクとしてカウントされるが、それ以降は何球打ってもカウントが進まない。
- 複数年契約 (ふくすうねんけいやく)
2 年以上の期間を保証する選手契約。球団は主力選手の流出を防ぎ、選手は長期的な収入を確保できる。
- フリーエージェント (ふりーえーじぇんと)
一定の条件を満たした選手が自由に移籍先を選べる制度。
- プロテクト (ぷろてくと)
FA の人的補償において、獲得球団が保護する 28 名の選手リスト。リスト外の選手は前所属球団に指名される可能性がある。
- ボーク (ぼーく)
投手の不正な投球動作。走者全員が1つ進塁する。
- ポスティングシステム (ぽすてぃんぐ)
NPB選手がFA権取得前にMLBへ移籍するための制度。
- 満塁 (まんるい)
一塁・二塁・三塁のすべてに走者がいる状態。大量得点のチャンスであると同時に、守備側にとっては最大のピンチ。
- 八百長 (やおちょう)
試合の勝敗を事前に取り決める不正行為。プロスポーツの根幹を揺るがす最も重大な違反であり、発覚すれば永久追放の対象となる。
- 野球賭博 (やきゅうとばく)
プロ野球の試合結果を対象とした賭博行為。選手の関与は厳しく禁止されており、発覚すれば厳罰の対象となる。
- リクエスト制度 (りくえすとせいど)
監督が審判の判定に異議を申し立て、映像による再確認を求める制度。2018 年から NPB で正式導入された。
- リプレイ検証 (ビデオ判定) (りぷれいけんしょう)
際どいプレーの判定に対し、映像を用いて再確認する制度。NPB では 2010 年に本塁打判定で導入され、対象プレーが段階的に拡大されている。
指標・記録
- WHIP (うぃっぷ)
1イニングあたりに許した走者数。投手の安定感を測る指標。
- FIP (えふあいぴー)
被本塁打・与四球・奪三振のみから算出される投手の実力指標。守備の影響を排除した「真の防御率」とも呼ばれる。
- MVP (えむぶいぴー)
シーズンで最も活躍した選手に贈られる最高個人賞。各リーグから 1 名ずつ選出される。
- OPS (おーぴーえす)
出塁率と長打率を足した複合指標。打者の総合的な攻撃力を簡便に評価できる。
- 回転数 (スピンレート) (かいてんすう)
投球がリリースされてからホームベースに到達するまでの 1 分間あたりの回転数。球質を評価する重要な指標。
- 勝ち星 (かちぼし)
投手に記録される勝利数。先発投手は 5 回以上を投げてリードした状態で降板し、チームが勝利した場合に記録される。
- ゲーム差 (げーむさ)
首位チームとの勝敗差を示す指標。0.5 刻みで表され、順位表の基本要素。
- ゴールデングラブ賞 (ごーるでんぐらぶ)
各ポジション最優秀守備選手に贈られる賞。
- ゴールデングラブ賞 (ごーるでんぐらぶしょう)
各ポジションで最も優れた守備を見せた選手に贈られる賞。記者投票により各リーグ 9 名が選出される。
- 最多勝 (さいたしょう)
シーズンで最も多くの勝利を挙げた投手に贈られるタイトル。投手の代表的な個人賞。
- 最優秀防御率 (さいゆうしゅうぼうぎょりつ)
シーズンで最も低い防御率を記録した投手に贈られるタイトル。投手力の最高指標。
- 沢村賞 (さわむらしょう)
NPB 最高の先発投手に贈られる投手賞。
- 三冠王 (さんかんおう)
打率・本塁打・打点の3部門で同時にリーグ1位になること。
- 自責点 (じせきてん)
守備側の失策や捕逸がなくても得点されたと判断される失点。防御率の算出基準となる。
- 首位打者 (しゅいだしゃ)
シーズン最高打率を記録した打者に贈られるタイトル。規定打席到達が条件。
- 出塁率 (しゅつるいりつ)
打者が出塁した割合。安打、四球、死球を含む総合的な出塁能力の指標。
- 勝率 (しょうりつ)
勝利数を勝敗数の合計で割った値。チームの順位決定やリーグ優勝の基準となる。
- 新人王 (しんじんおう)
その年最も活躍した新人選手に贈られるタイトル。各リーグから 1 名ずつ選出される。
- セイバーメトリクス (せいばーめとりくす)
統計学を用いて野球の戦術や選手の能力を客観的に分析する手法。SABR (アメリカ野球学会) に由来する。
- 打球角度 (ラウンチアングル) (だきゅうかくど)
バットに当たった打球が地面に対してどの角度で飛び出すかを示す数値。フライボール革命の中核概念。
- 打球速度 (だきゅうそくど)
バットに当たった瞬間のボールの速度。打球の質を測る指標として近年急速に普及した。
- 打球速度 (エグジットベロシティ) (だきゅうそくど)
バットに当たった打球がバットから離れる瞬間の速度。打者のパワーを測る最も直接的な指標。
- 打数 (だすう)
打率の計算に用いられる打撃機会の数。四球、犠打、死球などは打数に含まれない。
- 打席 (だせき)
打者が打撃を完了したすべての機会。四球や犠打を含む、打数より広い概念。
- 奪三振率 (だつさんしんりつ)
投手が 9 イニングあたりに奪う三振の数。投手の支配力を示す指標であり、高いほど打者を圧倒していることを意味する。
- 打点王 (だてんおう)
シーズンで最も多くの打点を記録した打者に贈られるタイトル。得点圏での勝負強さを示す指標として重視される。
- WAR (だぶりゅーえーあーる)
代替可能な選手と比較して何勝分の貢献をしたかを示す総合指標。
- wOBA (だぶりゅーおーびーえー)
単打・二塁打・本塁打・四球などの打撃結果に、得点への貢献度に応じた重みを付けて算出する打者の総合指標。
- 打率 (だりつ)
安打数を打数で割った値。打者の打撃能力を測る最も基本的な指標。
- 長打率 (ちょうだりつ)
塁打数を打数で割った値。打者の長打力を測る指標。
- データ分析 (でーたぶんせき)
統計データやトラッキング技術を活用して選手のパフォーマンスや戦術を科学的に分析する手法。現代野球の意思決定を支える基盤。
- 盗塁王 (とうるいおう)
シーズンで最も多くの盗塁を記録した選手に贈られるタイトル。走塁技術と判断力の最高峰を示す。
- 得点期待値 (とくてんきたいち)
特定のアウトカウント・走者状況から、そのイニング終了までに平均何点入るかを示す統計指標。
- トラッキングデータ (とらっきんぐでーた)
投球や打球の軌道・速度・回転数などを計測装置で記録したデータ。現代野球分析の基盤。
- バレルゾーン (ばれるぞーん)
打球速度と打球角度の組み合わせが長打を生みやすい最適な範囲。データ野球時代の打撃評価における重要概念。
- フレーミング (ふれーみんぐ)
捕手がボール球をストライクに見せる、あるいはストライクの判定を確実に得るためのミット操作技術。
- ベストナイン (べすとないん)
各ポジションで最も優れた成績を残した選手を選出する表彰。記者投票で決定される。
- 防御率 (ぼうぎょりつ)
投手が9イニングあたりに許した自責点の平均。投手の能力を測る最も基本的な指標。
- 本塁打王 (ほーむらんおう)
シーズンで最も多くの本塁打を放った打者に贈られるタイトル。打者にとって最も華やかな個人タイトルの一つ。
戦術
- オープナー (おーぷなー)
先発投手の代わりにリリーフ投手が初回から短いイニングを投げ、その後に本来の先発 (バルクピッチャー) が長いイニングを担う起用法。
- 守備固め (しゅびがため)
試合終盤にリードを守るため、守備力の高い選手に交代する戦術。打撃力より守備力を優先する判断。
- 守備シフト (しゅびしふと)
打者の打球傾向データに基づき、野手の守備位置を通常の定位置から変更する戦術。
- 勝利の方程式 (しょうりのほうていしき)
リードした試合の終盤を任せる中継ぎ・抑え投手の固定された継投パターン。7 回・8 回・9 回を専任投手が担当する。
- 先発ローテーション (せんぱつろーてーしょん)
先発投手が順番に登板する仕組み。NPB では通常 6 人で回し、各投手が中 6 日で登板する。
- 配球 (はいきゅう)
打者を打ち取るために球種・コース・緩急を組み合わせる投球の組み立て。捕手のリードと投手の実行力が一体となって成立する。
- バント (ばんと)
バットを振らずにボールに当てて転がす打撃技術。送りバント、セーフティバント、スクイズなど多様な戦術に用いられる。
- プラトーン (併用) (ぷらとーん)
相手投手の左右に応じて同一ポジションの選手を使い分ける起用法。左投手には右打者、右投手には左打者を先発させる。
- リード (配球) (りーど)
捕手が投手に対して球種・コースを指示し、打者を打ち取るための投球の組み立てを行うこと。
- ワンポイントリリーフ (わんぽいんとりりーふ)
特定の打者一人を抑えるためだけに登板する中継ぎ投手の起用法。左打者に対する左投手の起用が典型例。
球団運営
- オーナー (おーなー)
球団の所有者または親会社の代表者。球団の経営方針や人事の最終決定権を持ち、オーナー会議を通じてリーグ運営にも関与する。
- 監督 (かんとく)
チームの指揮を執る最高責任者。試合中の采配からシーズンを通じたチーム運営まで、勝敗の全責任を負う。
- 球団経営 (きゅうだんけいえい)
プロ野球球団の事業運営全般。親会社からの資金援助、放映権収入、チケット販売、グッズ収益などで成り立つ。
- 契約更改 (けいやくこうかい)
シーズン終了後に球団と選手が翌年の年俸や契約条件を交渉する手続き。毎年 11-12 月に行われる。
- スカウト (すかうと)
アマチュアや他球団の選手を視察・評価し、獲得候補として球団に報告する専門職。ドラフト戦略の根幹を担う。
- 投手コーチ (とうしゅこーち)
投手陣の技術指導と試合中の継投判断を担当するコーチ。投手の育成・調整・起用に関する監督の右腕。
- ファーム (二軍制度) (ふぁーむ)
一軍の下に置かれる育成・調整のための下部組織。NPB では各球団が二軍 (ファーム) を保有し、若手の育成や故障者のリハビリに活用する。
- フロント (ふろんと)
球団の経営・編成を担う管理部門。GM、編成部長、スカウト部門などで構成され、チームの戦力構築を統括する。
試合形式
- オープン戦 (おーぷんせん)
レギュラーシーズン開幕前に行われる練習試合。公式記録には含まれないが、開幕ロースターの選考に直結する重要な実戦機会。
- 開幕戦 (かいまくせん)
レギュラーシーズンの最初の試合。各球団にとって新シーズンの幕開けであり、特別な意味を持つ一戦。
- 交流戦 (セ・パ交流戦) (こうりゅうせん)
セントラル・リーグとパシフィック・リーグの球団が対戦する公式戦。2005 年に導入され、両リーグの実力差やファン層の拡大に寄与している。
- ナイター (ナイトゲーム) (ないたー)
照明設備を使用して夕方以降に開催される試合。日本のプロ野球では平日の主要な試合形態であり、18 時開始が標準。
- ペナントレース (ぺなんとれーす)
プロ野球のレギュラーシーズンにおけるリーグ優勝争い。各球団が年間 143 試合を戦い、勝率で順位を競う。
- ポストシーズン (ぽすとしーずん)
レギュラーシーズン終了後に行われるクライマックスシリーズと日本シリーズの総称。年間王者を決定する短期決戦。
球場
- 神宮球場 (じんぐうきゅうじょう)
東京都新宿区に位置する屋外球場。ヤクルトスワローズの本拠地であり、大学野球の聖地としても知られる。
- 天然芝 (てんねんしば)
球場のグラウンドに植えられた本物の芝生。人工芝と比較して選手の身体への負担が少なく、打球の挙動も異なる。
- ドーム球場 (どーむきゅうじょう)
屋根付きの全天候型野球場。天候に左右されず試合を開催でき、NPB では 6 球団の本拠地がドーム球場である。
文化
- 引退試合 (いんたいしあい)
長年チームに貢献した選手の現役最後の試合として特別に設けられるセレモニー付きの試合。日本独自の野球文化。
- 永久欠番 (えいきゅうけつばん)
球団史に残る功績を残した選手の背番号を、以後誰にも使用させず永久に欠番とする制度。
- 応援歌 (おうえんか)
各球団や個々の選手に対してファンが歌う応援の歌。日本プロ野球の観戦文化を象徴する独自の伝統。
- 高校野球 (こうこうやきゅう)
日本の高等学校における硬式野球。春の選抜と夏の選手権を二大大会とし、プロ野球選手の主要な供給源でもある。
- 始球式 (しきゅうしき)
試合開始前にゲストが一球を投じるセレモニー。著名人や功労者が招かれ、試合の華やかな幕開けを演出する。
- 大学野球 (だいがくやきゅう)
大学の硬式野球部による競技活動。東京六大学野球連盟を頂点とし、NPB への重要な人材供給源の一つ。
- テレビ中継 (てれびちゅうけい)
プロ野球の試合をテレビで放送すること。かつては国民的娯楽の中心であり、球団経営と野球人気を支える重要な収入源。
- マスコットキャラクター (ますこっと)
球団を象徴する着ぐるみキャラクター。試合演出やファンサービスの中核を担い、球団のブランド戦略において重要な役割を果たす。
- 名球会 (めいきゅうかい)
NPB で通算 2,000 本安打または 200 勝を達成した選手で構成される親睦団体。プロ野球選手の最高の栄誉の一つ。
- 野球殿堂 (やきゅうでんどう)
日本野球界に顕著な貢献をした人物を顕彰する制度。東京ドーム内の野球殿堂博物館に肖像レリーフが掲額される。
- ユニフォーム (ゆにふぉーむ)
選手が試合で着用する球団の公式ウェア。チームのアイデンティティを象徴し、グッズ販売の主力商品でもある。
技術
- クイックモーション (くいっく)
走者がいる場面で投手がセットポジションから素早く投球する技術。盗塁阻止に不可欠な要素。
- 投球フォーム (とうきゅうふぉーむ)
投手がボールを投じる際の一連の身体動作。球速・制球力・故障リスクに直結する投手の根幹技術。
一般
- 雨天中断 (うてんちゅうだん)
降雨により試合が一時的に中断されること。中断時間や再開判断は審判団が決定する。
- オールスターゲーム (おーるすたー)
両リーグの選抜選手による夢の球宴。
- 逆転勝ち (ぎゃくてんしょうり)
試合中にリードを許した状態から追いつき、最終的に勝利すること。プロ野球の醍醐味を凝縮した試合展開。
- 春季キャンプ (きゃんぷ)
シーズン開幕前の2月に行われる合同練習。
- 球界再編 (きゅうかいさいへん)
2004 年に起きた NPB の構造的危機。球団合併と球団数削減の動きが選手会のストライキを招き、結果として大規模な制度改革が実現した。
- 甲子園 (こうしえん)
高校野球の全国大会が開催される聖地。阪神タイガースの本拠地でもある歴史的球場。
- コミッショナー (こみっしょなー)
NPB の最高責任者。12 球団のオーナー会議で選任され、リーグ運営・規則制定・紛争調停などの権限を持つ。
- サヨナラ (さよなら)
後攻チームが最終回以降に決勝点を挙げて試合を終わらせるプレー。
- 社会人野球 (しゃかいじんやきゅう)
企業や団体が運営する硬式野球チームによるアマチュア野球。都市対抗野球大会を頂点とし、NPB への重要な人材供給源。
- 春季キャンプ (しゅんききゃんぷ)
シーズン開幕前に温暖な地域で行う集中トレーニング期間。チーム作りの出発点。
- ストライキ (すとらいき)
選手会が球団側との交渉決裂を受けて試合出場を拒否する労働争議。NPB では 2004 年に史上初のストライキが実施された。
- 背番号 (せばんごう)
選手のユニフォームに付けられる識別番号。NPB では番号に独自の文化的意味が込められる。
- 選手会 (せんしゅかい)
NPB の全選手で構成される労働組合。選手の権利保護、待遇改善、球団側との団体交渉を担う。
- 戦力外通告 (せんりょくがいつうこく)
球団が選手に対し来季の契約を結ばない意思を通告すること。選手生命の岐路となる。
- WBC (だぶりゅーびーしー)
MLB 主催の野球の国際大会。日本代表は 3 度の優勝を誇り、国民的関心を集める。
- 独立リーグ (どくりつりーぐ)
NPB に所属しないプロ野球リーグの総称。NPB を目指す選手の受け皿として、また地域密着型の野球振興の場として機能する。
- トライアウト (とらいあうと)
戦力外通告を受けた選手が他球団への移籍を目指して参加する合同テスト。NPB では毎年 11 月に開催される。
- トレード (とれーど)
球団間で選手の所属を交換する取引。NPB では件数が少なく、成立には多くの障壁がある。
- 二軍 (にぐん)
一軍の下部組織。若手選手の育成と調整の場。
- 二刀流 (にとうりゅう)
投手と打者の両方で一軍の戦力となる選手、またはその起用法。大谷翔平の成功により世界的に注目を集めた。
- 年俸 (ねんぽう)
選手が球団から受け取る 1 年間の報酬。契約更改で毎年交渉される NPB の基本制度。
- バッテリー (ばってりー)
投手と捕手の組み合わせを指す用語。両者の信頼関係と連携がチームの守備力の根幹を成す。
- ビジター (びじたー)
相手チームの本拠地で試合を行うこと、またはその立場のチーム。ホームチームの対義語。
- ファーム (二軍) (ふぁーむ)
NPB 各球団が保有する二軍組織。若手選手の育成と故障者のリハビリの場として機能する。
- ブルペン (ぶるぺん)
リリーフ投手が待機・準備する場所。またはリリーフ投手陣の総称。
- ベンチコーチ (べんちこーち)
監督の右腕として試合中の戦術判断を補佐するコーチ。監督不在時は代行を務める。
- ホームアドバンテージ (ほーむあどばんてーじ)
本拠地で試合を行うチームが持つ統計的な優位性。ファンの声援、移動の負担軽減、慣れた環境などが要因とされる。
- マジックナンバー (まじっくなんばー)
優勝までに必要な勝利数を示す数字。自チームの勝利か他チームの敗北で 1 ずつ減る。
- リハビリ (りはびり)
故障した選手が実戦復帰に向けて行う段階的な回復プログラム。二軍での調整登板を経て一軍復帰を目指す。
- 連勝 (れんしょう)
チームまたは投手が連続して勝利を収めること。チームの勢いを示す指標であり、優勝争いの鍵を握る。
- 連敗 (れんぱい)
チームが連続して敗北すること。チームの士気と順位に深刻な影響を与え、監督交代の引き金にもなる。