ドーピング

概要

ドーピングとは、禁止された薬物や方法を用いて競技パフォーマンスを不正に向上させる行為を指す。プロ野球においては、筋肉増強を目的としたアナボリックステロイド、持久力向上のためのエリスロポエチン (EPO)、集中力を高めるアンフェタミンなどが問題となる。MLB では 2000 年代にステロイド問題が大きなスキャンダルとなり、バリー・ボンズやマーク・マグワイアなどの大記録がドーピングの疑惑にさらされた。この経験を受けて、MLB は厳格なドーピング検査体制を構築した。NPB でも 2007 年にアンチ・ドーピング規程が制定され、シーズン中およびオフシーズンの抜き打ち検査が実施されている。NPB におけるドーピング違反の公表事例は MLB と比較して少ないが、これは検査体制の違いや、日本の野球文化においてドーピングへの抵抗感が強いことが背景にあるとされる。しかし、検査の網をすり抜ける新たな薬物や方法が常に開発されており、監視体制の継続的な強化が求められている。ドーピングは競技の公正性を損なうだけでなく、選手の健康に深刻な長期的影響を及ぼすため、教育と予防が最も重要な対策である。

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