概要
年俸調停とは、選手と球団の契約更改交渉が合意に至らない場合に、NPB のコミッショナー事務局に設置された調停委員会が適正年俸を裁定する制度である。選手側と球団側がそれぞれ希望年俸を提示し、調停委員会がどちらかの金額を採用する「最終提示額仲裁」方式が基本である。NPB では年俸調停の申請件数は少なく、多くの場合は調停に至る前に交渉で合意する。調停が注目を集めるのは、大幅な減俸を提示された主力選手が不服を申し立てるケースである。MLB の年俸調停制度はより体系化されており、サービスタイム 3 年以上 6 年未満の選手に調停権が与えられる。NPB の制度は MLB と比較して利用頻度が低く、選手の交渉力が相対的に弱い構造にある。