概要
打点王は、レギュラーシーズンにおいて最多打点を記録した打者に贈られるタイトルであり、首位打者・本塁打王と並ぶ打撃三冠の一角を成す。打点は打者の打席の結果 (安打・犠飛・満塁での四死球など) によって直接生まれた得点の数を示す指標であり、チームの勝利への貢献度を端的に表す数字として重視されてきた。打点王を獲得するには、自身の打撃力に加えて、前を打つ打者の出塁率が高いことが条件となる。クリーンナップに座る強打者であっても、走者がいなければ打点は積み上がらない。このため、打点は個人の能力だけでなくチーム構成や打順の影響を強く受ける指標でもある。NPB の通算記録は王貞治の 2,170 打点 (1959〜1980 年・2026 年 9 月 4 日現在) である。シーズン記録では、小鶴誠が 1950 年に記録した 161 打点が最多である (2025 年シーズン終了時点)。セイバーメトリクスの観点からは、打点は打者個人の能力を切り分けて測る指標とはみなされていない。走者の有無という打者がコントロールできない要素に左右されるためである。しかし、ファンや報道においては「勝負強さ」の象徴として打点王の価値は依然として高く、三冠王の構成要素としての地位は揺るがない。