2 リーグ制以降で初めての連覇
2026 年の阪神タイガースは、藤川球児監督の 2 年目に 143 試合で 79 勝 62 敗 2 分、勝率 .560 を記録し、2 年連続 8 度目のセ・リーグ優勝を果たした。2 位の読売とは 2.5 ゲーム差だった。85 勝を挙げて 13.0 ゲーム差をつけた 2025 年とは違い、最後まで読売と優勝を争った。阪神のセ・リーグ優勝は 1962 年、1964 年、1985 年、2003 年、2005 年、2023 年、2025 年、2026 年の 8 度で、2 年続けての優勝はこれが初めてだった。NPB の榊原定征コミッショナーは優勝決定の日のコメントで、「不動のクリーンアップを得点源とした強力な打線と安定した先発陣、若手の台頭が目立ったリリーフ陣」を率いた藤川監督の手腕をたたえた。主催 72 試合の観客動員は 2,998,391 人、1 試合平均 41,644 人で、どちらも 12 球団で最も多かった。
交流戦の負け越しと 10 月 3 日の優勝決定
パ・リーグとの交流戦は 6 勝 12 敗と負け越し、ソフトバンク、西武、日本ハムにはそれぞれ 3 戦全敗だった。一方、セ・リーグ 5 球団との対戦は 73 勝 50 敗 2 分で、5 球団のすべてに勝ち越した。優勝を争った読売にも 16 勝 8 敗 1 分と、8 つ勝ち越している。優勝が決まったのは 10 月 3 日である。マジックナンバーを 1 としていた阪神は、マツダスタジアムでの広島戦で、1 点を追う 3 回に坂本誠志郎のソロで追いつき、佐藤輝明の 3 ランで勝ち越した。しかしその裏に同点とされ、8 回に 2 点を失って 4 対 6 で敗れた。それでも同じ日に東京ドームで 2 位の読売が DeNA に 2 対 5 で敗れ、阪神の優勝が決まった。
佐藤輝明の三冠王と森下翔太
チームの本塁打 125 は DeNA と並ぶリーグ最多で、四球 447 と出塁率 .317 はリーグ 1 位、得点 518 は DeNA の 557 に次ぐ 2 位だった。打線の中心は佐藤輝明である。佐藤は打率 .306、本塁打 39、打点 106 でいずれもリーグ 1 位となり、三冠王になった。打率は 2 位のヤクルトの増田珠を 1 分 3 厘、本塁打は 2 位の森下翔太を 4 本、打点は 2 位の大山悠輔を 21 上回った。全 143 試合に出場し、得点 100、安打 165、二塁打 40、長打率 .609 もリーグ 1 位だった。本塁打王と打点王を取った 2025 年は打率 .277、出塁率 .345 で、2026 年はそれぞれ 2 分 9 厘、3 分 8 厘上げた。ベースボールチャンネルのコラム (2026 年 10 月 12 日) は連覇の最大の原動力に佐藤を挙げ、前年の「覚醒」を一過性にせず「進化」した姿を見せ続けたと書いた。森下は出塁率 .394 でリーグ 1 位となり、本塁打 35 は佐藤に次ぐ 2 位、打点 84 は 3 位だった。2 人の本塁打を合わせた 74 本は、チームの 125 本の 6 割近くにあたる。大山は打点 85 がリーグ 2 位、犠飛 10 がリーグ最多で、中野拓夢も全 143 試合に出て犠打 27 がリーグ最多だった。
先発 3 人の投手タイトルと救援陣
チーム防御率 2.79 は、読売の 2.80 をわずかに下回るリーグ 1 位で、失点 439 もリーグで最も少なかった。先発では髙橋遥人が 23 試合で 16 勝 3 敗、防御率 1.87 を記録した。16 勝は 2 位の 12 勝を 4 つ上回るリーグ最多で、勝率 .842、完投 5、完封 4 もリーグ 1 位だった。髙橋は 2025 年には 8 試合の登板で 3 勝だった。村上頌樹は 27 試合で 10 勝 9 敗ながら、防御率 1.85 で髙橋を 0.02 下回ってリーグ 1 位となり、投球回 180 1/3 もリーグ最多だった。才木浩人は 25 試合で 10 勝 5 敗、奪三振 175 がリーグ最多で、2 位は村上の 155 だった。生え抜きの先発 3 人が投手の主要タイトルを分け合った。スポーツライターの広尾晃氏はプレジデントオンラインの記事 (2026 年 10 月 22 日) で、これを「他球団ならエース級の投手が 3 人いたようなものだ」と書いた。救援ではドリスが 53 試合で 19 セーブを挙げた。工藤泰成は 57 試合で 12 セーブ、13 ホールド、防御率 1.05、岩崎優は 50 試合で 11 セーブ、19 ホールドを記録した。工藤は 2025 年の 18 試合から 57 試合へ登板を増やし、防御率も 3.31 から 1.05 に下げた。2025 年に 50 試合連続無失点を記録した石井大智は、12 試合の登板にとどまった。
クライマックスシリーズの 4 連敗
クライマックスシリーズのファイナルステージは 10 月 14 日に甲子園で始まり、阪神は DeNA を迎えた。第 1 戦は 7 安打を放ちながら 0 対 2 で敗れ、15 日の第 2 戦は 0 対 1、16 日の第 3 戦は 0 対 4 と、3 試合続けて無得点に終わった。17 日の第 4 戦は森下の 2 本塁打などで 7 回を終えて 5 対 3 とリードしたが、8 回に 1 点、9 回に 4 点を失い、5 対 8 で敗れた。阪神はファイナルステージで 4 連敗し、日本シリーズに進めなかった。この試合で敗戦投手になった工藤について、広尾氏は同じ記事で「今季の活躍は見事だった」と書いている。