3 位からの挑戦 - レギュラーシーズンの苦闘
2024 年、横浜 DeNA ベイスターズはセ・リーグ 3 位 (71 勝 69 敗 3 分) でレギュラーシーズンを終えた。三浦大輔監督の 4 年目、チーム打率 .254 はリーグ 4 位と突出した数字ではなかった。しかし、牧秀悟が打率 .295、28 本塁打、88 打点で中軸を担い、宮崎敏郎がベテランの安定感で打線を支えた。投手陣では東克樹が 11 勝を挙げ、クローザーの山崎康晃が 30 セーブを記録した。シーズン中盤には最下位に沈む時期もあったが、8 月以降に巻き返して 3 位に滑り込んだ。クライマックスシリーズ進出が決まった時点では、日本一を予想する声はほとんどなかった。
CS の激闘 - 読売と広島を連破
クライマックスシリーズ (CS) ファーストステージでは 2 位の読売と対戦し、2 勝 0 敗のストレートで突破した。DeNA 打線がジャイアンツ投手陣を攻略し、勢いに乗った。続くファイナルステージでは、リーグ優勝の広島カープに挑んだ。広島には 1 勝のアドバンテージがあり、DeNA は不利な状況からのスタートであった。しかし DeNA は初戦から 3 連勝を飾り、広島のアドバンテージを帳消しにした。最終的に 4 勝 1 敗 (アドバンテージ含む) で広島を下し、日本シリーズ進出を決めた。CS を通じて DeNA の打線は爆発的な得点力を見せ、「短期決戦に強い」チームの特性が発揮された。
日本シリーズ - 91 勝ソフトバンクを撃破
日本シリーズではパ・リーグ優勝のソフトバンクホークスと対戦した。ソフトバンクはシーズン 91 勝の圧倒的な成績を残しており、戦力差は歴然であった。しかし DeNA は第 1 戦から主導権を握り、打線がソフトバンク投手陣を攻略した。シリーズを通じて牧秀悟が勝負強い打撃を見せ、投手陣も要所を締めた。最終的に 4 勝 2 敗でソフトバンクを下し、1998 年以来 26 年ぶりの日本一に輝いた。レギュラーシーズン 3 位のチームが日本一になるのは、CS 制度導入以来の「究極の下剋上」として大きな話題を呼んだ。シリーズ MVP には牧秀悟が選出され、26 年間の雪辱を果たした横浜の街は歓喜に包まれた。
26 年ぶりの歓喜と DeNA の軌跡
DeNA の日本一は、2012 年の球団買収から 12 年目の快挙であった。TBS 時代の長期低迷から、IT 企業の経営手法で球団を再建し、横浜スタジアムの改修、ファンサービスの充実、そしてチーム強化を段階的に進めてきた成果が結実した。2017 年の日本シリーズ進出 (ソフトバンクに敗退) を経て、2024 年にようやく頂点に立った。三浦大輔監督は現役時代に「ハマの番長」として横浜一筋 25 年を過ごした生え抜きであり、監督としても横浜に日本一をもたらしたことで、球団のレジェンドとしての地位を不動のものとした。この優勝は、CS 制度の是非を巡る議論を再燃させた。レギュラーシーズン 3 位のチームが日本一になることの公平性について、賛否両論が交わされている。