盗塁の損益分岐点 - 「足で稼ぐ 1 点」は本当に得なのか
盗塁は成功すれば得点圏に進めるが、失敗すればアウトカウントを増やす。セイバーメトリクスが示す盗塁の損益分岐点は成功率 70〜75%。NPB の盗塁戦術をデータで再評価する。
盗塁は成功すれば得点圏に進めるが、失敗すればアウトカウントを増やす。セイバーメトリクスが示す盗塁の損益分岐点は成功率 70〜75%。NPB の盗塁戦術をデータで再評価する。
NPB の各球団にはデータ分析部門が存在するが、その実態はほとんど知られていない。何人が働き、どんなデータを扱い、現場にどう影響を与えているのか。MLB との格差、球団間の温度差、そしてデータと現場の軋轢を含めて、NPB アナリティクスの現在地を描く。
2018 年に NPB が導入した申告敬遠制度は、敬遠四球の戦略的位置づけを根本から変えた。投球動作なしで打者を歩かせられるようになったことで、敬遠のコストが下がり、使用頻度と使用場面に変化が生じている。データで読む敬遠戦略の変遷と、申告敬遠がもたらした意思決定の変化を分析する。
NPB の打順論は「2 番打者最強説」の登場で大きく揺れている。伝統的な「2 番は小技」から、MLB 流の「2 番に最強打者」への転換は進むのか。データ分析と現場の感覚が交錯する打順論争を検証する。
かつて「敗戦処理」と蔑まれたリリーフ投手は、いまやチームの勝敗を左右する最重要ポジションとなった。NPB における抑え投手の役割の変遷を、データと戦術の両面から追う。
MLB では 2000 年代初頭にセイバーメトリクスが球団経営を変革したが、NPB は長らくデータ分析を軽視してきた。「野球は数字じゃない」という精神論、ベテランスカウトの経験至上主義、そしてデータ部門への投資不足が生んだ遅れを検証する。
かつて NPB では三振は「恥ずかしいこと」であった。バットに当てることが美徳とされ、三振の多い打者は「粗い」と批判された。しかし現代の野球では、三振を恐れずにフルスイングする打者が評価される。三振に対する価値観はいつ、なぜ逆転したのか。
NPB では「3 番に最強打者を置く」のが常識とされてきた。しかしセイバーメトリクスの研究は、2 番に最強打者を置く方が得点効率が高いことを示している。打順の固定観念と科学的最適解の乖離を検証する。
ボール球をストライクに見せるキャッチング技術「フレーミング」が、NPB でも数値化され始めた。トラッキングデータの普及により、捕手の見えない貢献が可視化された経緯と、フレーミングが勝敗に与える影響を検証する。
データ分析が全盛の時代にあっても、NPB のスカウトは自分の目で選手を見て評価する。数字に表れない「伸びしろ」や「勝負強さ」をどう見極めるのか。スカウトの眼力の正体に迫る。
球団アナリティクス部門の実態 - データが采配を変える時代を徹底分析。アナリティクス部門の誕生に始まり、アナリティクスの課題と未来に至る経緯を追う。
MLB で発展したセイバーメトリクスが NPB に浸透した過程を追う。OPS、WAR、UZR などの指標が日本球界の戦術・選手評価・ドラフト戦略をどう変えたかを検証する。
セイバーメトリクスは、 1970 年代にビル・ジェームズが提唱した統計学的手法に端を発し、 2003 年のマイケル・ルイス著「マネーボール」の出版を契機に広く知られるようになった。
NPB の先発投手の平均球数は年々減少し、100 球前後での降板が標準になりつつある。完投を美徳とした時代から、球数管理を重視する時代への転換を、データと故障リスクの両面から検証する。
打球データに基づく守備シフトは MLB で爆発的に普及し、2023 年に規制されるに至った。NPB でもシフトの導入は進んでいるが、その浸透度と運用方法には独自の特徴がある。守備シフトの進化と、それがもたらす野球の変容を追う。
日本野球では捕手の「リード」が投手の成績を左右すると信じられている。しかしデータ分析は、配球の影響力が従来考えられていたほど大きくない可能性を示唆する。リード信仰の実態と、データが示す捕手の本当の価値を検証する。
NPB 球団のアナリスト採用動向、大学・専門学校でのセイバーメトリクス教育カリキュラム、選手やコーチに求められるデータリテラシーの実態を具体的に解説する。