正方形なのになぜ「ダイヤモンド」と呼ぶのか - 野球場の幾何学的命名の謎
野球の内野は「ダイヤモンド」と呼ばれる。しかし、塁間を結ぶ形は正方形 (スクエア) であり、菱形 (ダイヤモンド) ではない。なぜ正方形がダイヤモンドと呼ばれるのか。この命名の謎には、視点の違いという単純にして奥深い答えが隠されている。
野球の内野は「ダイヤモンド」と呼ばれる。しかし、塁間を結ぶ形は正方形 (スクエア) であり、菱形 (ダイヤモンド) ではない。なぜ正方形がダイヤモンドと呼ばれるのか。この命名の謎には、視点の違いという単純にして奥深い答えが隠されている。
プロ野球の試合を俯瞰すると、選手たちが「左を向いている時間」が圧倒的に長いことに気づく。右打者は左を向いて構え、走者は反時計回りに走り、守備側も打球方向に応じて左を向く場面が多い。野球は「左向きのスポーツ」なのである。
野球の塁間距離は 90 フィート (27.43 メートル)。この数字は 1840 年代に決められたまま、180 年以上変わっていない。しかし、この距離が 1 メートルでも長ければ内野安打は激減し、1 メートル短ければゴロアウトはほぼ消滅する。90 フィートは、人間の走力と送球速度が拮抗する「奇跡の均衡点」である。