吉田正尚の小さな巨人 - オリックス 3 連覇の主砲から MLB へ

オリックスの主砲

吉田正尚は 2016 年にドラフト 1 位でオリックス・バファローズに入団した。青山学院大学出身の左打者で、身長 173cm と小柄ながら、NPB 屈指の打撃力を持つ選手に成長した。2021 年には打率 .339、21 本塁打、72 打点を記録し、首位打者を獲得。2022 年にも打率 .335、21 本塁打を記録し、2 年連続で首位打者に輝いた。吉田の打撃の特徴は、コンパクトなスイングから生まれる鋭い打球と、三振の少なさにある。2022 年の三振数はわずか 41 で、規定打席到達者としては NPB 最少クラスだった。

オリックス 3 連覇の中心

吉田は 2021〜2023 年のオリックス 3 年連続リーグ優勝の中心打者だった。2021 年は 25 年ぶりのリーグ優勝に貢献し、2022 年には日本一を達成。吉田は 3 番打者としてチームの攻撃を牽引し、山本由伸、宮城大弥といった若手投手陣とともにオリックスの黄金時代を築いた。吉田の打撃は「ボールを捉える技術」に特化しており、空振りが極めて少ない。バットの芯でボールを捉える確率の高さは NPB でもトップクラスであり、MLB のトニー・グウィンに例えられることもあった。

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MLB ボストンへ

吉田は 2023 年にポスティングシステムでボストン・レッドソックスに移籍した。5 年総額 9000 万ドル (約 120 億円) の大型契約は、吉田の打撃力への高い評価を示している。MLB 1 年目の 2023 年は打率 .289、15 本塁打、72 打点を記録し、MLB でも通用する打撃力を証明した。小柄な体格ながら MLB の投手に対しても三振が少なく、コンタクト能力の高さは MLB でも際立っている。吉田は「NPB で培った技術を MLB でも発揮したい」と語り、日本式の打撃技術で MLB に挑んでいる。

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吉田正尚の打撃哲学

吉田の打撃哲学は「ボールを最後まで見て、バットの芯で捉える」というシンプルなものである。この哲学は、オリックス時代のコーチングと自身の研究から生まれた。吉田は打撃練習で「芯で捉える感覚」を徹底的に磨き、試合では無駄な力を入れずにスイングすることを心がけている。173cm という体格は MLB では小柄だが、吉田は「体格ではなく技術で勝負する」と語り、日本人打者の可能性を広げている。吉田の成功は、大谷翔平とは異なるアプローチで MLB に挑む日本人打者のモデルケースとなっている。