トリプルスリーとは
トリプルスリーとは、1 シーズンで打率 .300 以上、30 本塁打以上、30 盗塁以上を同時に達成する記録である。パワー、スピード、確実性のすべてを兼ね備えた選手だけが達成できる超人的な記録であり、NPB の歴史でも達成者はわずか 12 人しかいない。MLB では 30-30 (30 本塁打・30 盗塁) が同様の概念だが、打率 .300 の条件が加わるトリプルスリーはさらに難易度が高い。2015 年には山田哲人 (ヤクルト) と柳田悠岐 (ソフトバンク) が同時にトリプルスリーを達成し、「トリプルスリー」が新語・流行語大賞に選ばれた。
歴代達成者
NPB のトリプルスリー達成者には、別当薫 (1950)、中西太 (1953)、簑田浩二 (1983)、秋山幸二 (1989)、野村謙二郎 (1995)、金本知憲 (2000)、松井稼頭央 (2002)、山田哲人 (2015、2016、2018)、柳田悠岐 (2015) らがいる。山田哲人は NPB 史上唯一の 3 度のトリプルスリー達成者であり、この記録は今後も破られることは極めて難しい。山田の 2015 年は打率 .329、38 本塁打、34 盗塁という圧倒的な成績だった。
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トリプルスリーの難易度
トリプルスリーの難易度は、3 つの要素がそれぞれ異なる能力を要求する点にある。30 本塁打にはパワーが、30 盗塁にはスピードと走塁技術が、打率 .300 には確実性と選球眼が必要である。パワーヒッターは盗塁が少なく、俊足の選手は本塁打が少ない傾向があるため、3 つの要素を同時に高い水準で達成することは極めて困難である。近年は投手の球速向上と変化球の多様化により打率 .300 の達成自体が難しくなっており、トリプルスリーの難易度はさらに上がっている。
トリプルスリーの未来
トリプルスリーを達成できる可能性を持つ現役選手は限られている。パワーとスピードを兼ね備えた選手は NPB でも稀であり、さらに打率 .300 を維持できる確実性が求められる。近年の NPB ではフライボール革命の影響で本塁打は増加傾向にあるが、盗塁数は減少傾向にあり、トリプルスリーの達成はますます困難になっている。トリプルスリーは NPB の「究極の個人記録」であり、その達成者は時代を超えて語り継がれる存在である。