ドーム球場の利点
NPB の 12 球団のうち、約半数がドーム球場を本拠地としている。東京ドーム (巨人)、京セラドーム (オリックス)、ベルーナドーム (西武)、バンテリンドーム (中日)、PayPay ドーム (ソフトバンク) などが代表的である。ドーム球場の最大の利点は天候に左右されないことであり、雨天中止がなく安定した試合日程が組める。空調管理により夏の暑さや冬の寒さを避けられ、快適な観戦環境を提供できる。興行面でも雨天中止による収入減のリスクがなく、球団経営の安定に貢献している。NPB の 12 球団のうち、ドーム球場を本拠地とするのは 5 球団 (巨人・西武・日本ハム・ソフトバンク・中日) であり、残り 7 球団は屋外球場を使用している。ドーム球場の建設費は 500〜1000 億円規模であり、維持費も年間 20〜30 億円に達する。一方、屋外球場の建設費は 100〜300 億円程度であり、コスト面では屋外球場が有利である。
屋外球場の魅力
一方、屋外球場には独自の魅力がある。甲子園球場 (阪神)、マツダスタジアム (広島)、ZOZO マリンスタジアム (ロッテ)、楽天モバイルパーク (楽天) などが代表的である。屋外球場では風や気温が試合に影響を与え、甲子園の浜風やマリンスタジアムの強風は戦術にも影響する。青空の下で野球を見る開放感は、ドーム球場では味わえない体験である。エスコンフィールド北海道は開閉式屋根を持ち、天候に応じて屋外と屋内を切り替えられる「いいとこ取り」の設計となっている。
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球場が試合に与える影響
球場の構造は試合の結果に直接影響を与える。東京ドームは「ホームランが出やすい球場」として知られ、フェンスまでの距離が短く空調の影響で打球が伸びるとされる。逆に甲子園球場は浜風の影響で右打者の本塁打が抑制される。球場ごとの特性はチームの戦力構成にも影響し、本塁打が出やすい球場を本拠地とするチームはパワーヒッターを重視し、広い球場を本拠地とするチームは投手力と守備力を重視する傾向がある。
球場の未来
NPB の球場は今後も進化を続けるだろう。エスコンフィールド北海道の成功により、「ボールパーク型」の球場が NPB のトレンドとなっている。老朽化した球場の建て替えや改修も進んでおり、ファンの観戦体験の向上が各球団の課題となっている。ドーム球場と屋外球場のどちらが優れているかという議論に正解はなく、それぞれの球場が持つ個性と魅力が NPB の多様性を生み出している。球場は NPB の文化の一部であり、その進化は NPB の未来を形作る重要な要素である。