シーズン 3 位からの挑戦
2010 年、千葉ロッテマリーンズはパ・リーグ 3 位 (75 勝 67 敗) でレギュラーシーズンを終えた。クライマックスシリーズ (CS) 出場権は得たものの、優勝候補とは見なされていなかった。西村徳文監督のもと、チーム打率 .268 、チーム防御率 3.97 と突出した数字はなかったが、井口資仁、サブロー、今江敏晃らベテランと若手のバランスが取れたチームであった。 2010 年ロッテの下剋上2010 年のロッテはレギュラーシーズン 3 位 (66 勝 71 敗 7 分) でクライマックスシリーズに進出した。勝率 5 割を下回るチームが日本一になったのは NPB 史上初の出来事であった。
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CS ファーストステージの突破
CS ファーストステージでは 2 位の西武ライオンズと対戦し、 2 勝 1 敗で突破した。それゆえ、続くファイナルステージでは、リーグ優勝のソフトバンクホークスに挑んだ。ソフトバンクには 1 勝のアドバンテージがあったが、ロッテは 4 勝 3 敗で逆転突破した。成瀬善久が 2 勝を挙げ、打線は集中打でソフトバンク投手陣を攻略した。 3 位チームがファイナルステージを突破するのは CS 史上初であった。
日本シリーズでの圧勝
日本シリーズではセ・リーグ優勝の中日ドラゴンズと対戦した。ロッテは 4 勝 2 敗 1 分で日本一に輝いた。第 1 戦で成瀬が完封勝利を収めると、チームに勢いがついた。今江敏晃がシリーズ打率 .444 で MVP に選出され、井口資仁も打率 .350 で打線を牽引した。レギュラーシーズン 3 位のチームが日本一になるという前代未聞の結果は、 CS 制度の是非を巡る議論を再燃させた。
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下剋上の衝撃と制度議論
2010 年のロッテの日本一は、 NPB に大きな衝撃を与えた。「 143 試合のレギュラーシーズンの意味は何か」という根本的な疑問が噴出し、 CS 制度の廃止論も浮上した。一方で、 CS があるからこそシーズン終盤まで多くの球団が 3 位争いに参加し、観客動員数の維持に貢献しているという反論もあった。 2010 年のロッテの奇跡は、 CS 制度の功罪を象徴する出来事として NPB の歴史に刻まれている。