辻発彦の名二塁手 - 西武黄金時代を守備で支えた職人

ゴールデングラブ 8 回の名手

辻発彦は 1984 年にドラフト 2 位で西武ライオンズに入団し、二塁手として 14 年間プレーした。ゴールデングラブ賞を 8 回受賞し、NPB を代表する守備の名手として知られる。辻の守備の特徴は、広い守備範囲と正確な送球にあった。二塁手としての守備機会数は NPB 歴代トップクラスであり、併殺の完成率も極めて高かった。通算 1656 試合出場、打率 .282、56 本塁打、467 打点。打撃面では目立たないが、2 番打者として犠打や進塁打でチームに貢献した。

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西武黄金時代の守備の要

辻は 1986〜1992 年の西武 7 年連続リーグ優勝のすべてに貢献した。清原和博、秋山幸二といった強打者が注目される中、辻は守備と小技でチームを支えた。広岡達朗監督、森祇晶監督のもとで「守り勝つ野球」を体現し、投手陣の信頼を得た。辻と石毛宏典の二遊間コンビは NPB 史上最高の二遊間の一つに数えられている。2 人の連携プレーは芸術的であり、相手チームの攻撃を封じ込めた。MLB のロベルト・アロマーのように、守備で試合の流れを変えられる二塁手だった。

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ヤクルトでの晩年

辻は 1997 年にヤクルトスワローズに移籍し、2 年間プレーして 1998 年に引退した。ヤクルトでは古田敦也とともにチームを支え、ベテランとしての経験を若手に伝えた。辻は「西武で学んだ守備の基本を、ヤクルトの若手にも伝えたかった」と語っている。引退後は解説者を経て、西武のコーチとして指導にあたった。

監督としての西武優勝

辻は 2017〜2021 年に西武の監督を務め、2018 年と 2019 年にリーグ 2 連覇を達成した。選手時代と同様に守備を重視する采配で、チームを優勝に導いた。辻の監督としての特徴は、選手の個性を活かしながらもチームとしての規律を維持するバランス感覚にあった。山川穂高、森友哉、源田壮亮といった個性豊かな選手を束ね、西武を再び強豪チームに押し上げた。辻発彦は選手としても監督としても西武に栄光をもたらした、球団の功労者である。